眠り姫

「でも、だからこそ私は今のあなたを受け入れることは出来ない。」

和「美麗ちゃん…」

「私には青桜のことにしても翔のことにしても口を出す権利なんてないけれど、私が大切にしているものを、自分のためだけに利用しようとする存在があるのなら、許さない。」

これだけは決めている。

「例えあなたが傷ついたとしても、今のあなたに、はいそうですか、なんて青桜のみんなや大切な弟のそばにいる時間を譲るわけにはいかない。」

私は私なりに、彼らのことを思っているのだから。