眠り姫

慶「容姿は作り物のように美しく、何においても秀でている。
それなのに、それをひけらかすでもなくそれが当たり前であるかのように振る舞う。
そんなあなたに近づきがたさや尊さを感じてしまうからこそ、女王、そんなあだ名がついたのです。」

なんだそれは。

そんな風に思われる様な人間ではないのに。

和「美麗ちゃんは、自分のことそんなふうに思わないんだろうけどねぇ〜。
でも、この学校では新入生から先輩、先生までもがそんな風に美麗ちゃんのこと認めてるんだよぉ。」

なんなんだそれは。

蓮「だから、お前が姫になったって広まっても誰も何も言わなかっただろう。」

いや、言われなかったけれども。