眠り姫

慶「ですが、今度こそ何をやっても上手く行かなかった。
恐らく、彼の女嫌いは本当で、大して近づくことさえ出来なかったのでしょう。
だから彼女は総長の彼女になることを諦めた。」

そこまで言って、慶介の視線が鋭くなる。

慶「彼女になることは諦め、そのチームの姫になることにしたようです。
女嫌いなのは総長だけで幹部達はそうではなかった。
その幹部の1人を、体を使って誘惑しようとしたようです。
しかし誘惑に成功したとしても、体だけの関係なんて1度で終わってしまうかもしれない。
だからあらかじめ、そのような場面を他人に目撃されるようにし、そのせいで周りから目をつけられ嫌がらせを受けるよう自分で仕向けたのです。」

龍「嫌がらせ?」