眠り姫

慶「だから、自分が注目されるのに役立たなくなった先輩を捨て、その頃そこで有名となりつつあった暴走族の総長に目をつけた。」

莉「目をつけただなんて…純粋に好きになっただけよ!」

慶「はぁ…まぁ、そういうことにしてもらって構いませんが。
問題は2つ目、あなたの落とし方です。」

龍「落とし方?」

慶「当時、その総長には彼女がいたようです。
しかし、偶然を装い彼に近づいては、わざと他に女とあっていると彼女にわからせるようなあとを残し、別れへと追い込んだ。その後、その別れの傷を癒すフリをしてさらに親密になる、というような感じです。」

莉「癒すフリなんてしてないわっ!
だいたい、もしそうだったとしても彼を信じてあげられなかった彼女にも問題があると思うわ!」