眠り姫

「ええと、転校生の麻木 蓮(あさぎ れん)
桐生 慶介(きりゅう けいすけ)
斎藤 和真(さいとう かずま)
都田 龍樹(とだ りゅうき)だ。
みんな仲良くしろよー。」

いや、どれが誰だよ。

まぁ、必要となればそのうち分かるだろ。

「じゃ、お前らの席はあそこだから。
橘、あとよろしく。」

そう言って、さっさと教室を出るいい加減な男がうちの担任だったりする。

あぁ、そうだ彼らはこの謎の席の方達だ。

しかし、何故私に一任するんだ、めんどくさい。

「あのぉ〜、よろしかったら私たちがいろいろとお教えしますよぉ 〜。」

化粧濃いめのギャル達が顔を赤らめながら彼らに声をかける。

うん?いつも何もしないくせにどうしたんだ…?
あぁ、よく見ればみんな顔整ってんな。

?「いえ、先生は彼女に頼んだようですので。
あの、橘さんでしたっけ?お願いできますか?」

頭の良さそうなメガネ男子が丁寧な話し方で断り、喋りかけてきた。

「彼女たちがすすんでいろいろ教えると言ってくださってるんですから、ここは甘えてはいかがでしょう?彼らのこと頼みます。」