眠り姫

頭を下げたことにより、アタフタし始めた下の子達から、

「あ、頭を上げてくださいっ」

「そんな、僕たちに許可を貰う必要なんてないのに…」

なんていう声が聞こえる。

そして、下でのリーダー格らしき男の子が

「蓮さん達が認めた方なのに、僕達なんかが反対するなんてことはありません。
それでも、こんな僕たちにまで話を通そうとして下さったこと、本当に嬉しく思います。
これから、よろしくお願いしますっ」

そう言って、輝くような笑顔で認めてくれた。

その事が、何だかすごく嬉しくて

「ありがとう。」

久しぶりに自然と口角が上がる。