眠り姫

訳が分からないまま、翔に手を引かれみんなと部屋を出る。

するとキレイに整列した色鮮やかな頭の男の子達がこちらを見上げ、ザワザワしていた。

龍「静かにしろっ
今日はお前達に大事な話がある。」

龍の一言で静かになった倉庫に、叫ばずとも声が響く。

蓮「俺達は青桜の姫にしたいと思う女を見つけた。
だが、本人はお前達の許可がないと姫にならないらしい。
だから、お前達が見極めろ。
この青桜にふさわしい女かどうか。」

そんな蓮の言葉を聞きながら、この人こんなに喋れたんだ、なんて他人事のように思った。

蓮に手を引かれ前に立たされる。

ここにいる人達全ての視線を受け、私は無意識に話し出した。