担「じゃ、今日も一日おつかれ〜。
気ぃつけて帰れ〜。」

なんて緩い挨拶なんだ、などとはもはや誰も思うまい。

和「美麗ちゃんっ、早く行こぉ〜。」

和真くんが声をかけてくれるが、今日1日の彼らとの接触により、迷惑なことにクラスメイトから注目を浴びるようになってしまったようだ。

彼らがそれほどまでに有名ならば、好奇の眼差しや嫉妬の眼差しが向けられているように感じるのは、恐らく気のせいではないだろう。

「あのぉ〜、美麗ちゃんとどちらへ行かれるんですかぁ〜?
よろしかったら、私たちもご一緒させて頂けませんかぁ〜?」

今朝のギャル達が懲りもせず彼らに話しかける。

蓮「チッ」

慶「すみません。
今日は大切な予定があるのでご一緒出来ないのです。」

慶介くんがにこやかに断る。

しかし、ギャル達はその大切な予定とやらに私が含まれていることが気に食わないらしい。

「なら、美麗ちゃんも邪魔になっちゃうから私たちと帰ろぉ〜。」

暗に私に行くなと言いたいらしいが…