慶「では、美麗さんそろそろ行きましょうか。」

慶介に声をかけられ、教室を出る。

誠先輩に声をかけられてから、今日が初めての参加者との顔合わせだ。

慶「顔がいつもより強ばっているように見えるのですが、もしかして、緊張してます?」

「よく分かったな。
緊張しているというよりは、何をさせられるのかがとても不安だ。」

結局、慶介も私もどのような役割を与えられるのか、まだ何一つとして知らされていなかった。

慶「まぁ、あまり気負わずに、出来ることを精一杯頑張りましょう。」

爽やかな励ましとともに、慶介によって集合場所のドアが開かれた。