眠り姫

「話は分かったが、断る。」

翔「だろうな。」

和「えぇ〜どぉしてぇ?
僕、美麗ちゃんだったらすっごく嬉しいのにぃ。」

「まず、命にかえても守ってもらうだとか迷惑極まりないな。
自分の命は自分で守る。
それに何より、それほど名の知れた族なら今まで穏やかだった私の日常が害される恐れがあるだろう。
それこそめんどくさい。」

龍「うっわ〜バッサリwww」

慶「確かに面倒事は増えるかもしれません。
ですが、可愛い弟がどのように過ごしているのか、知りたくはありませんか?
翔が暴走族であることを認めてはくれたようですが、心配する気持ちは尽きないでしょう。」

「確かに、翔のことはすごく心配だ。
だが、それと同じくらいこの子のことを信頼している。
私のことを大切に思ってくれているなら尚更、私を1人残すような真似はしないだろうと。」

慶「そうですね。
翔は美麗さんのことをすごく大切にしているようですし、めったなことはしないでしょう。
それなら、1度だけ溜まり場へ来るというのはいかがでしょう?
大切な弟さんを預かる場所がどのような所なのか、美麗さんには知っておいて頂きたいのです。」