眠り姫

慶「すみません、美麗さん。
もう少しわかりやすいように話していただけますか。」

仕方ない。

もう最初から話すか。

「こっちへ来る途中に誠さんに声をかけられたんだ。
はっきりとは覚えていないんだが、彼とは昔会ったことがあるらしい。」

翔「みぃが覚えてないの?」

記憶力は悪くないはずの私が覚えていないことに驚いた様子の翔。

「うん。
でも、はっきりとは思い出せないんだが、確かに彼とは昔会ったことがあると思う。」