眠り姫

その後、視聴覚室にて…

蓮「で、何がどーなったら文化祭の演劇なんかに出ることになるんだ。」

「だから、その誠さんが監督する演劇に参加するように頼まれたんだ。」

誠さんが私に声をかけたのは、思い出話をするためではなく、文化祭の演劇ステージへの出演依頼のためだった。

部屋へ入るなり、口々に遅いだのなんだの言われた私が発した第一声が

「私、文化祭の演劇ステージに出ることになった。」

から始まり、誠さんとの先程の出会いを簡単に話していたところで上の蓮の一言に戻る。