眠り姫

「は?
なんだ姫って。」

和「姫はねぇ、僕たちが命にかえても守ると決めた唯一の女の子のことだよぉ。」

「命にかえても守る?」

慶「暴走族には大抵1人だけ溜まり場などにも自由に出入りが出来る女性がいます。
その女性は、通常敵対関係に当たる族などに狙われる存在となってしまうので、チームのみんなが納得し、命にかえても守ると覚悟を持てるほどの人物でなければなりません。
要するに、そのように守られながらもチームにとっては必要となるお姫様のような存在だから、姫と呼ぶのです。
特に僕たちのチームは全国的に有名でありながらも、長い間姫がいないため、今朝の女達のように媚びへつらう方々が後を絶えません。
いい加減辟易としていた所に、美麗さんという僕たちの興味を引く人物が現れたと言うことです。」