眠り姫

なぜだか確信をもって、

「あの時あなたは名乗りませんでした。」

他に何も思い出せないのに、そう返す。

すると、その事を分かっているのかいないのか、

誠「そうだったね。」

彼は、そう柔らかく微笑んだ。