眠り姫

美「いや…
確かに人ごみは好きじゃないんだが、今日翔に手を引っ張ってもらって歩いてたら大丈夫だった。」

「え?」

美「いつもだったら、イライラしたり頭が痛くなったりするんだが、今日はなんともなかったんだ。
むしろすごく楽しかった。
今まで行ったお祭りの中で1番楽しく感じた。」

そんなことを自分でもびっくりした様子で、確認するように話すみぃ。

やめてくれ。

これ以上俺を舞い上がらせないでくれ。

みぃへの気持ちが我慢できなくなってしまう。