眠り姫

17時前には家に帰り、リビングで待っていると、

美「すまない、待たせたか。」

そう言って、浴衣姿のみぃが申し訳なさそうに部屋から出てきた。

「ゆかた…みぃ持ってたの?」

まさか浴衣を着てくれてるなんて思わなかったから、思わずそんなことを言ってしまう。

美「あぁ、これはお母さんのだよ。」

「母さん?」

美「お母さんが昔着てたものが綺麗に残してあって、いつか着てみたいと思ってたんだ。」

そう言って、大切そうに浴衣の袖を撫でるみぃ。