眠り姫

そんな風に思いをめぐらせていると、

美「ねぇ、慶介。」

隣で静かにゆっくりご飯を食べていた美麗さんが突然口を開いた。

美「私たち似てるところがあると思うんだ。」

「え?」

僕達に似てるところがあるなんて僕には思えない。

むしろ正反対だと思う。

無表情だけど、常に周りの人の為を思って行動する美麗ちゃんと、いつからか身についた笑顔で、自分たちのためだけに行動する僕。

似ても似つかないと思う。