眠り姫

翔「ほら、みぃ。」

そう言って、プールの中で手を伸ばした翔に掴まり、中ほどまで連れていってもらう。

翔にしがみついていたが、頑張れば泳げなくもなさそうだ。

よし、やってみるか。

翔「みぃ、泳ぐの?」

「うん。
でも、潜るだけ。
上がってきたら息できるように、引っ張りあげてくれるか?」

翔「分かった。」

思いっきり息を吸い込み、水の中へ潜る。

光が差し込みキラキラと光る水の中はとてもキレイで、その美しさに魅せられた私は、このまま永遠に泳ぎ続けられる気がした。