眠り姫

それぞれに挨拶をして、広い車に乗り込む。

既にみんな揃っており、とりあえず入口のすぐ側の席に翔と並んで座ると、

慶「では、出してください。」

慶介が運転手に告げたところで走り出した。

翔「結局、どこに行くんだ?」

慶「まぁ、それは着いてからのお楽しみということで。
ここから1時間くらいはかかると思うので、ゆっくりしてて大丈夫ですよ。」

そう聞くなり、翔が横になって私の膝に頭を乗せる。

翔「みぃ、着いたら起こして。」