沙「私は行かないよ」

元「分かってる」

沙「私が行かないと分かってて  も元気は行くの?」

元「うん。毎年行ってるよ。じ  ゃ」

と言って
手を
出した。


沙織も
手を
出し
握手した。

元「沙織と知り合えて良かった  よ。色々あったけど沙織の  事は忘れないから」


そう言って
元気は
歩き出した。


「私も忘れないから!」


沙織は
心の中で
そう言っていた。


沙織は
泣きながら
部屋に
帰った。


「これで本当にもう元気と会う  事はないんだ」

と思ったら
悲しくて
仕方なかった。