元「沙織が幸せなら俺も幸せだ  よ」



沙織は
泣きそうだったが
こらえて
こらえて

沙「元気も早く彼女を見つけて  幸せになってね」

元「うん。今までは沙織しか見  てなかったけどこれからは  真面目に彼女探すか」

沙「うん、頑張ってね」

元「じゃ、もう遅いから行くわ  。沙織も身体に気を付けて  頑張れよ」


そう言って
席を立ち
外に出た。


元「沙織?俺の最後の頼み聞い  てくれる?」

沙「何?どんな事?」

元「最後に言った温泉覚えてる  ?」

沙「うん、もちろん覚えてるよ  」

元「その温泉の前に湖があった  よね?毎年、俺の誕生日に  そこに行ってるから沙織も  来る気になったら来てよ」