何か
「止まれ」
と手振りをしている
みたいに見えた。

私が
会社を
出るのを
どこかで
見ていて
すぐ
つけて来たんだと
分かった。

恐くなり
スピードを上げ
逃げた。

すると
拓也は
私の
車の
横を走り

私が
急に
スピードを
落とすと

私の
前に
入ってきた。

いつもの
交差点。

私は
左折予定。

そこを
拓也が
左折した。

私は
とっさに
左折せずに
直進して
逃げた。

テレビで
見る様な
ちょっとした
カーチェイスだった。


それから
どこで
隠れていようか
考え
見知らぬ
なか道で
車を止めた。