「…っ。」 私が思わず目を瞑ったとき、 「朱莉!!」 何故かコートから友希の声がした。 それと同時にドンッという音が響く。 …抱きしめられてる感触。 あれ、私痛くない…? 「危な…っ。」 私を抱きしめて守ってくれたのは翔くんだった。 ドンって音って、私じゃなくて翔くんにボールが当たった音…! 「翔くん!?大丈夫!?」 「…俺は大丈夫だよ、ソフトボールだから柔らかいし全然痛くない。それより朱莉ちゃんは?」 「私は全然大丈夫だよ…!翔くんごめんね…っ。」