「ってもう1限始まっちゃう!また詳しく話聞かせてね!」
「えっ!?う、うん…?」
と言われても、『実は友希が初恋の相手でした』なんて言いにくい…。
そんなことを思いながらも、私は急いで1限の準備を始めた。
* * *
えっと、1限って確か数学だっけ…?
数学苦手だから1限からあるのって疲れちゃうんだよな〜…。
「なあ、朱莉。」
コンッと机を叩いて私を呼んだのは友希だった。
「1限ってなに?」
「数学だけど…。」
「ふーん、教科書見せて。」
そういえば転校生なんだからいきなり教科書揃ってないよね…。
じゃあ机くっつけなきゃいけないのかな…!?

