「ん?佐倉と桜庭は知り合いなのか?」
私たちが普通に話してるのを不思議に思ったのか、担任が質問してきた。
クラスの子の視線も一気に私たちに集まる。
…というか、女の子たちの視線が痛すぎる。
まるで私を妬むような、そんな表情。
「えっと、ゆ…桜庭くんとは幼なじみで。」
「そうだったのか。じゃあ佐倉は桜庭に色々教えてやれよ。」
「はい…。」
「てなわけでホームルームは終わりな、さっさと1限の準備しろよー。」
担任がそう言った瞬間、女の子たちは迷わず友希の机の周りにやってきた。
友希、囲まれちゃって隣の席の私でさえ姿が見えない…。
「ねえねえ朱莉!」
女の子たちに紛れて華も私の席にやってきた。

