葉瑠「...だけど、未来が真っ暗闇だったら
少年は大志を抱く事は出来ません。
その少年は言いました。
どうせ何をやったって無駄なんだ。
だから、俺は諦めると。」
私の言葉なんてどうでもいい。
そんな表情をしていた輝龍くんの
顔色がほんの少しだけ変わった。
葉瑠「いつの間にか少年は諦める事が
当たり前になっていた。
でも、そんな少年にも夢がある。
こうなりたいと描く未来がある。
夢を奪ってしまったのは誰なんだろう?
少年に諦める事を教えたのは誰なんだろう?
それは、皆だ。大人も子供も
学校も社会も...皆が少年の夢を奪った。」
まるで化け物でも見るかのように
輝龍くんは目を見開いていた。



