葉瑠「何...これ。」
壮吾「小学5年生の頃
叶斗の描いた絵が市の
絵画コンクールの大賞に選ばれた。
その時、叶斗は夢を持った。
画家になりたい。個展を開きたい。
ありのまま、父親にそう伝えた。
夢を語った翌日、叶斗は絵を描く事を
禁じられた。外の景色さえ見る事が
出来なくなった。この暗闇の中で
叶斗は毎日生きている。
日の光で目覚める事はない。
ベッドに寝転がりながら星空を
見上げる事も出来ない。」
...そっか、だから輝龍くんは...
葉瑠「分かってたの?夏目くんは。
輝龍くんがやった事だって。」
壮吾「うん、初めから。」
葉瑠「どうして教えてくれなかったの?」



