王様生徒会長と最弱ヒーロー


壮吾「確かめに行ってみる?」

葉瑠「え?」

壮吾「どうして叶斗が夢を諦めたのか。」

私が頷くと、夏目くんは
どこかに電話をかけた。
校門へ行くと1台の車が
私たちの事を待っていた。

ああ、そっか。忘れてた。
この人、お金持ちだった。

15分ほど走った車は
大きな門の前で停まった。

壮吾「こっち着て。」

森のような場所を抜けると
目の前に広がった光景に目を丸めた。

建物の大きさではない。
その建物の窓という窓
全てが黒い何かに覆われていた。