葉瑠「夏目くんも悪い人じゃなかった。
元々はそんな人じゃなかった。
だけど、色んな事が起きて...
どんどん自分が分からなくなっちゃって
それで...夏目くんは壊れたんだ。
元々、悪い人なんていないんだよ。」
夏目くんがそうならきっと
輝龍くんだってそうなんだ。
なりたくない自分になっちゃったんだ。
その原因は分からないけど
私は知らないけど...
壮吾「羨ましかったんじゃない?」
葉瑠「羨ましい?」
壮吾「自由に夢を見られる人間が
叶斗は羨ましいんじゃないかな。」
葉瑠「だけど、輝龍くんには絵があるよ。
こんなにも素敵な絵がある!」
ロッカーから取り出した絵画を
見つめながら夏目くんは微笑んだ。



