葉瑠「君はいい子だ!」
壮吾「は?」
葉瑠「そう言ってもらいたくて
いつも頑張る王子がいました。
1番になるんだ。何でも1番じゃなくちゃ
そう言ってもらえないんだ。
そんな王子の事を1番初めに
褒めてくれた人は王様でした。
王様は言った、お前はいい奴だ。
その日から王子は王様を慕う様になった。」
気が付いたんだ。
怖かったのは私達だけじゃない。
葉瑠「王様を慕う王子は気付かない。
例え王様が道を間違えたとしても。
王様の背中ばかり追う王子は気付かない。
今、自分がどこを歩いているのか。
今、自分がどこへ向かっているのか。
王様の足元ばかり見る王子は気付かない。」
自信がないんだ。いつも。



