でも、こうなると
黙っていないのが大人というものだ。

今までずっと黙認してきたくせに
今まで私たちの事なんて
気にも留めなかったくせに
体裁が悪くなると出てくるのが大人なんだ。

ーガラガラ

松林「生徒会の皆さん。
少しいいですか?」

松林教頭は生徒会室へやって来ると
私たちの事を校長室へと呼び出した。

松林「校長が詳しい状況を
伺いたいそうです。
...話して頂けますね?」

偉琉「ああ。」

校長室へ通された私たちの事を
穏やかそうなその人は
冷ややかな瞳で見つめていた。