夏目くんのお父さんがいなくなると
夏目くんは私の事を睨んでいた。
この瞳には見覚えがある。
この瞳は、いつも学園にいる時の
夏目くんの瞳だ。
これから、夏目くんに何をされるんだろう。
どんな仕打ちが待ってるんだろう。
壮吾「余計な事してんじゃねぇよ。」
葉瑠「...申し訳...ございません。」
壮吾「でも、スッキリした。」
葉瑠「...え?」
壮吾「言えないから。俺は。
あんな事、お父様には言えない。
だから、お前が言ってくれて
随分と気が楽になった。」
葉瑠「平気ですか?」
壮吾「何が?」
葉瑠「だって...血の繋がった
家族なんですよ?
お父さんなんですよ?
お父さんにあんな事言われて
夏目くんは本当に平気なの?」
壮吾「関係ないだろ、お前には。」



