王様生徒会長と最弱ヒーロー


壮吾「偉琉に任せればいいんじゃない?」

葉瑠「え?」

壮吾「何だって初めての時は
分からないものなんだから
知ってる人に任せてもいいんじゃない?
葉瑠ちゃんが変に気遣う事ないと思うよ。」

葉瑠「そっか、そうだよね。」

壮吾「偉琉の部屋には
シャワーもついてるから
お風呂も入っていかなくて
いいと思う。じゃあ頑張ってね!」

葉瑠「ごめん、夏目くん。
ありがとう!」

分からない事は任せればいい。
そうだよね、私が何かしようと
する方が間違ってるよね。

玄関を出ると青柳くんが
待っていてくれた。

偉琉「貸して。」

葉瑠「え?」

偉琉「荷物。」

青柳くんと共に歩く夜道。

そういえば私、青柳くん家って
行った事ないな。
外から見た事はあったけど
中に入るのは初めてだ。

その外観を見たのも小学生の頃だから
忘れてしまった。
とにかく大きかった記憶はある。