王様生徒会長と最弱ヒーロー


大倉くんに言われるまで
気付かなかったけど
こうやって喧嘩する事が出来るのも
青柳くんと付き合う事が
出来たからなんだ。

...あの時、大倉くんがいなかったら
私は今でもずっといじめられたままだった。
青柳くん達に怯えながら
毎日、学校に行きたくないって
思いながら過ごしてた。
夏目くんや青柳くんに勉強を
教えてもらう事も、輝龍くんの
描いた絵を美術館に見に行く事も
なかったんだ。

...あの時、大倉くんに言われなければ
戦う事なんてなかった。
今のままでいいんだって諦めて
青柳くんにも告白出来ないままだった。
付き合う事も無かった。

それって全部
大倉くんのおかげなんだ。

偉琉「葉瑠。」

葉瑠「ん?あ!ごめん。
えっと、この問題だよね。
解く解く!すぐに解く。」

シャーペンを持つ手を
青柳くんが止める。

偉琉「承の事か?」

葉瑠「...うん。」

偉琉「人の恋愛はどうにも出来ない。」