王様生徒会長と最弱ヒーロー


葉瑠「本当にあなたはそれでいいの?
今までずっとあなたの美しい姿を
映し出してくれた鏡を自らの手で
割ってしまっていいの?」

美乃「いいんだよ、これで!
だって、そうしなきゃ
お兄ちゃんは...!!」

私に向けてではなく
輝龍くんへ向けて叫んだ。

葉瑠「罪を告白すればあなたの
気は晴れますか?
輝龍くんが殴られる姿を
見ればあなたは清々しますか?」

美乃「...当たり前だよ。」

叶斗「美乃。それでお前の
気が済むなら構わずやれ。」

美乃「本当に全部
輝龍くんが悪いのかな?
辛いのはあなただけなのかな?
友達を失った輝龍くんは
少しも悲しい思いをしてないのかな?
自分のせいだと
責めてしまう事はないのかな?」

美乃「知らないよ、そんな事。
叶斗くんの気持ちなんて
...どうだっていい。」