王様生徒会長と最弱ヒーロー


葉瑠「あのさ...、輝龍くん。
美乃ちゃんの事なんだけど
明日来て貰わない方が
いいんじゃないかな?」

叶斗「何で?」

言っていいのかな?
でも、美乃ちゃんが
復讐しようとしてるって
知ったら輝龍くんは
ショック受けちゃうよね。

葉瑠「あの...想像以上に
人が集まりすぎちゃって
学園の生徒を優先しちゃうと
美乃ちゃんまで順番
回ってこないかもだから。
せっかく来てもらったのに
何か悪いかなーって。」

叶斗「いいよ。
そんな分かりやすい嘘いらない。
全部、知ってる。分かってる。
美乃が恨んでる事、復讐するために
やってきた事、全て知っていた。
でもあいつのためなんだ。」

輝龍くんは知ってたんだ。
知ってて美乃ちゃんの事を
受け止めようと思ってたんだ。