今日も当然のごとく公開処刑が行われる。
生徒会は許さない、逆らう者を。
徹底的に懲らしめて追い詰める。
今まさに、大倉くんは王様の用意した
退学届にサインしようとしていた。
何度、この光景を見ただろう。
この学校に入ってから。
何度、泣き叫ぶ姿を見ただろう。
この学校に入ってから。
でも、私はいつも思うんだ。
私じゃなくて良かったって。
そして、周りに合わせて笑うんだ。
目の前の弱者を辞めさせろって。
偉琉「おい、この間までの
威勢はどうした?もう終わりか?
言っとくけど俺らは辞めねぇぞ。
皆が思ってる。てめぇはこの学校に
必要な人間じゃねぇってな。」
...でも、違う。そんなの間違ってる。



