いつものように屋上にいた
輝龍くんは絵を描くでもなく
ただボーッと賑わう学校を
見下ろしていた。
葉瑠「見に行かないの?」
叶斗「こうゆうの苦手。」
葉瑠「そっか。苦手そうだね。
輝龍くんって人混みとか。
でも、ずっとここにいるの?」
叶斗「あの中に入りたいとは
思わないけど、楽しそうな人を
見るのは好きだからな。」
輝龍くんはあの時、言っていた。
泣き叫ぶ姿を見るのはうんざりだ。
怯えた表情を見るのはうんざりだ。
俺は、笑顔が描きたい。
この学校に通う生徒の笑顔が見たい。
目に映るものは美しいものだけで十分だ。
そんな風に言える輝龍くんが
何故、美乃ちゃんに
復讐されなければならないのだろう。



