承「この学校は間違ってるよ。
学校は社会の縮図。
そう言われている事は知ってる。
だけど、本当にそうなのかな?
今の時代、会社で何か起きれば
何とかハラスメントって言葉で
騒ぎ立てられる。...その言葉が
生まれた頃よりも、ずっと
弱い立場の人間は声をあげやすく
なったように僕は思う。
大人の世界では問題として
取り上げられる、その出来事を
どうして学校は黙認するの?」
初めて知った。
大倉くんに言われて初めて。
私たちが今までずっと
我慢してきた事は変なんだって。
承「大人は社会や法律で
守られているのに、どうして
僕たち子供が我慢しなくちゃ
ならないの?...我慢しなくていい。
違う事は違うって叫べばいい!
僕たちみたいな弱い者が
声をあげなくちゃ何も変わらない。」
葉瑠「だけど、そんな事、出来ないよ。
生徒会に逆らえば私たちは
今日よりもっと酷い仕打ちに遭う。
分かってて、そんな事出来ない。」
承「いつの時代も不満を持った
弱虫が世界を変えて来た。
僕たちのちっぽけな世界を変えよう。」
葉瑠「私たちが...変える?
...出来るのかな。そんな事。」
承「出来るよ、きっと。
君になら出来る。」



