壮吾「そっかそっか。
遂に葉瑠ちゃんも大人の階段を
一つ登るんだな。」

葉瑠「大人の階段って?」

夏目くんは私の腕を掴むと
生徒会室の端の方へと移動する。

壮吾「土曜日、偉琉の両親
帰って来ないらしいよ?」

葉瑠「え!!」

壮吾「て事は...お泊まり...とか?」

葉瑠「ちょっと!辞めてよ!
ないない!絶対ない!
だって相手は青柳くんだよ?
有り得ないって!絶対!」

壮吾「偉琉って夜でも王様らしいよ?
帰して貰えなかったりして...。」

絶対!絶対に...夏目くんは
私の事、からかってるけど
でも...、有り得なくはないのかな?

いや、あの王様の事だから
帰れとか言いそうだし。