翌日、私の想像通りの光景が
目の前に広がっていた。
大倉くんはクラスメイト全員...いや
全校生徒から執拗ないじめに遭っていた。
助けたい!!...そう思うけど
今日も高みの見物をする
あの人達からの視線が怖くて
私は、見て見ぬ振りをした。
承「櫻田さん!」
でも、当本人の大倉くんは
そんな事気にしてないみたいだった。
だけど、私にとっては、とても迷惑だ。
今、1番注目されている標的に
話しかけられるだなんて。
だから、無視した。皆と同じように。
承「櫻田さん、どうしたの?」
葉瑠「話しかけないで!
あなたに話しかけられたら、私は...」
承「櫻田さんは何に怯えているの?
もしかして、さっきの人達?
あんな人達の事は放っておけばいいよ。」



