放課後になり生徒会室へ行くと
今日は誰もいなかった。
皆、色々とある。夏目くんも
大倉くんも通山くんも
塾に行ったり習い事に行ったり
将来のために出来る事をやってる。
...青柳くんはよく分からないけど。
私は...まだ将来の事なんて分からないから
とりあえず今出来る事をしよう。
購買で買った画用紙やペンを
机の上に広げ、張り紙を作った。
ーガラガラ
叶斗「まだいたのか?」
葉瑠「輝龍くん。
...学校、来てたんだ。」
叶斗「午後から来てたんだけど
なんとなく授業受ける気分じゃなくて
屋上にいた。サクは何してる?」
葉瑠「作らないって言ったけど
青柳くんには期待出来そうにないし
張り紙、作っておこうと思って。」
叶斗「そうか。」
葉瑠「あ!そうだ。輝龍くん。
これ、良かったら出してみない?
おじいちゃんの知り合いに
美術館を経営してる人がいて
新人の人探してるんだって。
...でも、審査の結果次第で
飾られるかどうかは
分からないんだけど...どうかな?
出してみない?」



