王様生徒会長と最弱ヒーロー


葉瑠「すみま...」

偉琉「長ぇ便所だな。」

担任「何だ、トイレにいたのか。」

葉瑠「え?あ...」

担任「仕方ない事だけど
これからは気をつけろ。
チャイムが鳴る前には
教室にいるように。」

葉瑠「はい、すみません。」

驚いた。青柳くん...私の事
助けてくれたんだ。

午前中の授業も終わり食堂へ行くと
今日も沢山の生徒で賑わっていた。

私と青柳くんと夏目くんが
食券機へ向かうと
生徒達は道を開ける。

変わったとはいえ未だに根付く
王様達への忠誠心。

偉琉「何してんだよ。」

生徒「あ、いや。どうぞ。
青柳くん達が先に...」

偉琉「さっさと買えよ。」

生徒「え?いいんですか?」

偉琉「てめぇの方が先に
並んでただろうが。」