大倉くんは私の事を助けようと してくれたのに。 タオルまで貸してくれたのに。 壮吾「さっさと来いよ!」 髪の毛を引っ張られながら 教室を出ていく大倉くん。 私たち女子生徒よりも 男子生徒の方が酷い仕打ちを受ける。 私はこれまで酷い仕打ちを 何度も目撃したから分かる。 彼らは人間じゃない。 冷酷で冷血で人を人だと思ってない。 道端に捨てられた使い古された おもちゃのように扱う卑劣な人達。 ...大倉くんは...きっと...。