葉瑠「え!すごっ!
しかもA判定じゃん!」

壮吾「俺は葉瑠ちゃんの方が
すごいと思う。」

葉瑠「え?私が?何で?」

壮吾「葉瑠ちゃんは将来
何になりたいの?」

葉瑠「うーん、決まってない。
てゆーか何になりたいって言うより
何になれるかだと思う。」

壮吾「何になれるか?」

葉瑠「私は勉強も全然ダメだし
夏目くんみたく好きだってものも
特にないし選択肢って限られてるから。」

壮吾「政治家とかは?」

葉瑠「政治家?私が?無理無理。」

壮吾「そうかな?
葉瑠ちゃんの天職だと思うけど。
葉瑠ちゃんの言葉に心動かされる人は
いっぱいいると思う。
まあ、何にしろ葉瑠ちゃんには
選ぶ自由があるから。」

夏目くんはほんの少しだけ
寂しそうな表情をしていた。