「急にお呼び立てしてごめんなさい。
とりあえず、食事の支度はしてあるので食べましょう。
話は食事をしながらって事で」

食事は良かったら我が家で召し上がって下さい、と二人に送ったメッセージに付け加えてあったので簡単な物だけど夕飯の支度をしていたのだ。

「夕飯って、早川さんが作ってくれたのか?
君も仕事だったのに申し訳ない。
良かったらこれ。食事中飲めるように買ってきた」

永田係長は少しすまなそうに眼鏡を上げながら、リカーショップの袋を差し出してきた。

中にはスパークリングワインが入っていて、今日の料理に合いそうですとお礼を言って受けとった。