「え、たく……………や」 拓也は私を真っ直ぐ見つめる。 私も拓也を真っ直ぐ見つめた。 なに………、今の。 理由でもあるの? 今のキス…。 「龍玖、ってさ。俺の嫌いな奴なんだよね。まさか、美紅が天使だったとは♪」 ――――え? バサッ 黒い大きな翼が 広がる。 「拓也が………悪魔――…?」