俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」

「お前、外国語が話せるのか?」

そう訊ねると、リリーは笑顔で頷いた。

「その土地の人と話せるって素敵でしょ?」

そう言った後、リリーはクスクス笑いながら言う。

「さっきの子ね、リーバスのことを見て、ムキムキマッチョだって言ってたよ〜」

「む……ムキムキマッチョ?」

子どもたちがクスクス笑う。俺は恥ずかしくなってきた。

「こら!大人をからかうんじゃない」

追いかけると子どもたちは何かを叫びながら、全力で逃げて行く。ギール人の大人たちはクスクス笑いながらその様子を見ている。

逃げ回る子どもたちを全員確保した後は、リリーが通訳となり色んな話をした。国の政治や経済のことから、お互いの国の文化など、少しずつ話した。

「××××××××××××!!」

子どもたちに引っ張られ、リリーは海に入って遊び始めた。ちなみにリリーは高級感あふれるロリータ服ではなく、真っ白なネグリジェのまま散歩をしていた。

本当に貴族なのかとますます疑問に思うのだが…。