俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」

「ん?何?」

振り向いたリリーの顔は、やはりいつも通りの笑顔だった。

「いや、大丈夫か?」

「私はいつでも元気だよ!」

そう言うリリーの肩に、アレックスが手をかける。

「お腹空いた〜!早く食べよう!」

アレックスのお腹が盛大に鳴る。

「わかった!それじゃあみんな入って来て〜」

リリーの言葉に嫌な予感がした。次の瞬間、多くのギール人が部屋に入って来た。

「おい!何だこいつらは」

突然入って来た大勢の招かれざる客に、俺は動揺した。

「何って一緒に食事を摂る仲間ネ!」

リーが皿を配りながら言う。

「ご飯はみんなで食べた方がおいしいよ!」

アレックスが言うと、リリーが「そうそう!」と大きく頷いた。

「それに私の家、十二人兄弟ネ!大勢の方が落ち着くネ!」

「じゅ、十二人!?」

俺とリリーとアレックスが同時に言った。

その日の夕食は、いつもと違い賑やかだった。リリーが「パーティーイェーイ!」と大声で言ったり、アレックスが間違ってお酒を飲んでしまったり、転んだリーがギール人の子ども違に踏みつけられたり、様々なハプニングはあったが、楽しい夜だった……と思う。体がとても疲れたが。