俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」

「お前、私より年下なのに、ジジイだネ」

リーが笑う。年下と言っているが、二歳しか変わらないではないか。

「まあいいネ。私が何か作ってやるヨ!」

「俺も行く〜!」

リーとアレックスが部屋を出て行こうとする。リリーも後に続こうとして、二人に止められた。

「リリー、料理作れるの?」

「作れないよ〜」

「ならここで待っててヨ。リーバスといてネ」

アレックスとリーは部屋を出て行った。リリーはくるりと俺の方を向き、笑う。

「私、料理って作ったことないの。みんなは自分で作るんだね!」

「お前は誰に用意してもらっているんだ?」

聞かなくてもわかるが、一応聞いてみた。

「シェフの人!すっごくおいしいんだ!」

予想通りの答えが返ってきた。

「リーバスは料理するの?」

「当たり前だ。一人暮らしだからな」

「恋人は?いないの?」

リリーに見つめられ、思わず顔をそらす。リリーの目がいつもと違い真面目に見えた。リリーの真面目な顔を見ると、なぜか緊張してしまう。